その女、ジルバのネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

その女、ジルバ

タイトル その女、ジルバ
原作・漫画 有間しのぶ
出版社 小学館

四十歳になった笛吹新が
高給につられ行ってみた店は、
「超熟女系」のお店で……。

とても明るく元気な「老人」たちの
ドタバタとしたお話に、心底から
笑えて心も温まる、

「生きる」ことの面白さを
活き活きと描き抜いている、
傑作ハートフルコメディです。

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その女、ジルバのあらすじ紹介

四十歳を迎え、仕事も不調、
しかし婚活をする相手もおらずと、
冴えない状態の笛吹新は、

時給二千円という高給に惹かれ、
あるお店のホステス募集に
応じて赴いてみることに。

しかしその店は
人生の先輩ばかりが集う
「超熟女専門」のお店であり、

新は「若さ」を理由に
採用に難色を示されたりと
意外な対応をされたりしました。

しかし、働き始めてみると、
先輩ホステスの面々は皆温かく
面白い人たちばかりで、

新はようやく、自分の居場所を
見つけられたような気持ちで
仕事に臨むことができたのでした。

その女、ジルバのネタバレと今後の展開は?

笛吹新四十歳。

スーパーの支店で働いていますが、
家庭も蓄えもなく、将来に対する
不安を大いに持っていました。

仕事も「支店」ということであり、
周りからは「姥捨て」とすら
呼ばれる職場だったりしますが、

婚活するアテもなく、
将来のことを考えると
ヘコんでしまうような状況でした。

そんなある日新は、
「OLDJACK&ROSE」というお店が
ホステスを募集していることを知ります。

募集年齢は四十歳以上と
非常に変則的ながら、時給二千円という
高給に惹かれ行ってみることに。

しかしそこは自分よりもずっと年上の
「超熟女」だけが集うお店であり
「若過ぎる」新は難色を示されますが、

新の「本気」を見抜いたマスターは
採用を決定、新はパートのような形で、
慣れない仕事に取り組むことになります。

お店の性質上の関係、お客さんも
超がつくほどの熟女好きだったりと
濃厚な時間を過ごすことになりますが、

女性陣は親身で温かく、
店の雰囲気もドタバタと楽しくと、
新にとってはとても良い職場でした。

しかし、この店の歴史には
深くて重い話もあり、
初代店長として写真の中で、

天真爛漫な笑顔を見せている
「ジルバ」という女性にも
ハードな背景が存在していました。

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その女、ジルバの読んでみた感想・評価

ハードな展開かと思いきや、
コメディ的でハートフルでもあり、
しみじみと読むことができました。

四十歳を迎えることを「不惑」と
言ったりもしますが、実際に
将来を考えて職を変えたり、

脱サラしてお店を始めたりと
人生の転機になってくるのが
四十歳という年齢です。

本作の主人公である笛吹さんも、
人生に展望が見えない状態で、
仕事も冴えない感じでしたが、

「OLDJACK&ROSE」に出会い、
時給に惹かれる形で
仕事に申込みます。

しかしそのお店は完全な
「熟女限定」店であり、
しかもスタッフは皆強烈で

優しい人ばかりだったりと
笛吹さんの人生は急激に
変わり始めることになります。

もちろん、社会的な立場が
劇的に変わるわけではなく、
いくら時給二千円とは言え、

パートタイムの雇用であって、
笛吹さんは冴えない本業を
続ける形になります。

しかし、自分の居場所と
自分よりもずっと年上で
輝いている先輩たちを

見つけた彼女もまた
とても活き活きとし始め、
読んでいても嬉しくなりました。

もちろん「年上好き」の
男性たちにとっては
またとない癒しスポットなのですが、

働いている側としても
癒しの場所になっているのです。

その「軸」にあるのが、初代店長の
ジルバさんの明朗なスタンスと
強い笑顔であり、伝説になっても

笛吹さんを励ましてくれるような
存在感がありましたね。

世の中本当に色々なお店があり、
クオリティも様々ですが、
少なくともジルバさんたちのような

志を持っている店に巡り会えれば、
同じお酒を飲むのでも、ずっと
おいしく感じられるはずです。

その女、ジルバはこんな方におすすめな作品!必見

男女を問わず「夜の世界」で働く人は多く、
華やかで厳しいその業界を舞台にした
作品も非常に多いですね。

ただ一方でそうしたジャンルの作品は
イケイケの先輩やオーナーからの圧力や
同僚からのイジメ等々の、

かなりしんどい展開が詰め込まれており、
読んでいて辛くなってしまうことも
少なくないのが現実です。

しかし本作は「四十歳未満お断り」の
「超熟女系」スナックの話ですが
店の人たちは皆面白く優しく、

真剣で真面目な姿勢には、
「試す」ことなくそれ以上の温かさで
応じてくれる心の持ち主です。

成り上がるための「代価」のように
「世間」のお店や会社では絶対に
無理筋な要求を突きつけられたりする

「ホストもの」、「ホステスもの」の
漫画に合わない方でも安心して
読み進めていくことができます。

給料も相当に良いお店ですが、
何と言っても全体的な雰囲気が
素晴らしいのがいいですね。

皆それぞれに辛い思いや
人に言えないような経験を
しているからこそ、本当に

「困った」人には
親身に接することができる、
彼女たちの良さが伝わりました。

また、ワイワイドタバタと、
楽しく騒がしくしている店内でも
ふとしたところで経験が伺えたり、

細かいところの良さも素晴らしく、
大人になればなるほど
良さに気付けるような作品です。

その女、ジルバ

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