コウノドリのネタバレと感想や試し読みあり!結末が気になる!

コウノドリ

タイトル コウノドリ
原作・漫画 鈴ノ木ユウ
出版社 講談社

妊婦健診・出産などを扱う周産期医療センターの中でも、ハイリスクな妊娠や出産を扱う高次医療機関、ペルソナ総合医療センター周産期医療センターの物語です。主人公の産科医・鴻鳥サクラを中心に、さまざまな医師や助産師、患者の置かれた状況や心理描写から、無事出産することがいかに奇跡であるか、そんなことを考えさせてくれる作品です。

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コウノドリのあらすじ紹介

産科医鴻鳥らが勤めるペルソナ総合医療センターには、日々たくさんの妊婦が外来に訪れたり出産をしたりします。スムーズにいくお産も多いですが、ペルソナのように高次医療センターには、ハイリスクの妊婦も多く妊娠・出産も母子の命の危険と隣り合わせで合ったり、時に苦しい選択を迫られる場合もあります。未受診のまま出産開始、順調かと思われていた胎児に突然の異常、妊婦の事故や病気、医師の忠告を守れない親、理解のない夫…妊娠出産のリアルはもちろんのこと、さまざまな社会問題も産科目線から扱う社会派漫画です。

コウノドリのネタバレと今後の展開は?

「出産は病気ではない、しかし出産に絶対はない」「ぼくら(産科医)はいつも奇跡のすぐそばにいる」主人公の産科医鴻鳥がそう語るように、ペルソナ総合医療センター産婦人科には、日々さまざまな妊婦が訪れます。基本的には合併症などなんらかのトラブルを抱えて個人病院など設備の整っていない小さな病院では出産をすることができない妊婦が健診や出産に訪れるため、医師も予想できないトラブルが起こってしまったり、順調かと思われていた出産が突然命の危機と隣り合わせになることも少なくありません。

『コウノドリ』は、妊娠・出産にまつわる症状や病気の解説や治療過程にリアリティを持たせているのはもちろんのこと、妊婦・家族・医師らスタッフの心理描写も克明に描かれています。医師同士で意見が対立したり、一見冷たく突き放しているかのように思える発言をする医師もいますが、言い方や考え方に違いはあれど、ペルソナのスタッフたちの思いは皆同じ「妊婦さんと赤ちゃんにとって一番良い結果になってほしい」という気持ちが根底にあり、皆懸命なのです。

また、主人公鴻鳥は、“BABY”という超有名ピアニストというもう一つの顔も持っています。ピアニストをしていることは患者さんたちには絶対に秘密なのですが、この鴻鳥のBABYとして奏でた音楽が、時に患者さんやその家族の心に響き、考え方を変えていくキーともなっているのです。

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コウノドリの読んでみた感想・評価

私が『コウノドリ』の漫画を知ったのは、はじめての出産を終えた後でした。自分の妊婦時代を振り返ってや、出産の際に自分が苦しんだことに重なるシーンも多く、とても感情移入して読むことができました。子どもが無事に体内で育って生まれてきてくれたこと、これがいかに奇跡なのかを改めて感じ、読了後には毎度涙が止まりませんでした。我が子を一生守っていこうという思いになりました。一方、主人はモーニングという雑誌内で掲載されていたこちらの漫画を定期的に読んでいたようで(そのことは後から知ったのですが)、妊娠・出産のさまざまなリスクや夫としてできることを常に考えてくれていたようです。正直、マタニティ雑誌の「夫にできること」といったコラム記事を読むより、何倍も夫の心を動かす要素を持っている作品だと思います。

ネタバレで記したように、漫画を読んでいても、四宮という産科医の、一見妊婦に無愛想で突き放すような言い方には初めは「イヤな医者」というイメージがついていたのですが、四宮の過去や思いがどんどん明るみになっていくにつれ、「厳しさも優しさ」ということにも気づかされました。人(この医師に限らず)はそれぞれさまざまな思いを持って生きています。時にそれがすれ違ったり誤解を生んでしまうこともあります。しかし、根底にはその言動からだけでは見えない優しさがある場合も多いということに気づくことができました。読み終わった後、命や家族について考え、今置かれているすべての状況に感謝することができる作品だと思いました。

コウノドリはこんな方におすすめな作品!必見

『コウノドリ』は、一番は出産経験のあるママたちの心に響く漫画かと思います。きれいごとばかりではないリアルな感じが、子育てに関して一層初心に返らせてくれますし、子どもを抱きしめたくなると感じると思います。つらいことが多い育児でも、「その悩みは子どもが健やかに育っているからこその悩み」だと見方を変えて心が少し楽になれると思います。マンガ内には生まれた後も保育器で懸命にリスクと闘っているNICU(新生児集中治療室)にいる赤ちゃんやその家族のエピソードも多く登場します。ママ自身を「みんな違うもの」「どの子も大切な命」と、育児の「こうしなければ、こう育てなければ」というがんじがらめから救ってくれる作品でもあると思います。

また、先述のように妊婦さんや子育て中の旦那さんにも是非読んでほしい漫画です。奥さんがどんな心身のつらさと闘いながら出産や育児をしているのか、陣痛や妊娠トラブルのリアルな描写も多くあるので、男が妊娠・出産のリアルを少しでも学ぶことで、立ち会い出産や産後のケアに積極的に考えるきっかけとなれる場合もあるでしょう。

これから妊娠・出産を考えられている方

コウノドリ

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