美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女のあらすじとネタバレと感想を書いてます!最終回が気になる!

美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女

タイトル 美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女
原作・漫画 藤森治見
出版社 株式会社ぶんか社

ある女子グループのイジメをきっかけに、大切なモノを全て奪われた一人の”醜女”。
やがて復讐の鬼と化し、元の顔を捨てることを決意しました。
自分を地獄へ陥れた女達を次々と復讐していく中、悔しさと葛藤、そして新たな復讐に苛まれていきます。

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美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女のあらすじ紹介

昭和2年。主人公・市村ハナは、樺太(当時の日本の領土)で生を受けました。
醜い顔の為、幼い頃からイジメられてきた彼女。
学校へ入学すると、ある女子グループに目をつけられます。
そのリーダー格だったのは、当時樺太で最も大きな製紙会社を経営する一族の令嬢・高島津絢子です。
絢子は仲間(敏恵・スミ子・百子・サチ)の”指示役”として、ハナを毎日イジメていました。
そんな地獄のような日々を送っていたある日、ハナは”生徒や職員の私物を盗んだ”として退学を強いられ…。

美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女のネタバレと今後の展開は?

“職員や生徒の私物を盗んだ”として、強制的に退学させられたハナ。
もちろんこうなるように仕向けたのは、絢子率いる女子グループです。
学校を退学した後、樺太にソ連軍がやって来ました。
終戦したにも関わらず樺太を襲い始めたのです。
ハナは母と弟で引き揚げ船を目指し、港へ向かいます。
同じく引き揚げ船を目指す人々に揉まれる中、無事に乗り込むことができました。
ところが、船内にはあの女子グループもいました。
リーダー格・絢子がハナを見つけるなり、こう言います。
「泥棒が乗ってきたわ」
彼女が放った一言のせいで、泣く泣く船を出ていくハナと家族。

別の日、新たな引き揚げ船で「これからは強く生きていこう」と思ったその時、ソ連軍から奇襲を受けました。
母は奇襲を受けて死亡。
海中へ沈んでいく母に悲しみながら、弟を抱え、ハナは必死に泳ぎ続けます。
何とか本土へ上陸するも、弟は息途絶えてしまいました。
ハナは「”醜い”だけでどうしてこんな目に遭わなければならないの?」と怒りに狂います。
こうなってしまったのも全て絢子達のせい…。
復讐を決意したハナは、まずお金を稼ぎ始めます。
顔を隠したまま、彼女は夜の世界で体を売りました。
そんなある夜、闇市の商人から「闇でどんな手術でもやってくれる腕利きの外科医がいる」と聞きます。
ハナはその医者を見つけ出し、整形し、生まれ変わろうと思いました。

一方、北海道川上町…大塚旅館の跡取りと結婚した敏恵は、若女将となっていました。
充実した日々を送っていたある日、”小石川菜穂子”と名乗る女性が訪れました。
「戦地で何もかも失い各地を転々としてきた」と言い、旅館で働くことに。
美人で仕事もでき、周りからちやほやされる菜穂子。
敏恵は嫉妬し、苛立つようになります。
実はこの女性、生まれ変わったハナだったのです。
ハナはかつて自分がされた嫌がらせを、敏恵へ向けて仕返しします。
やがてヒステリックを起こすまで追い詰め、最終的に”療養院送り”になりました。

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美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女の読んでみた感想・評価

評価を付けるなら☆5つ。
作者さんの”醜女”と”美女”の描き分けが、本当に素晴らしいです。一番気になるキャラクターはやはり高島津絢子でしょうか。
絢子には「そこまでする!?」と言いたくなるくらい、ハナを苛めます。
無表情で仲間を操り、自分の手を汚さず…まさに汚いヤツです!
もちろん、絢子に従う敏恵・百子・スミ子・サチも酷いのですが。
にしても…彼女がそこまでハナを苛める理由って一体?
考えてみましたが全く分かりません。
ある日突然、理由もなしに苛められるようになったら怖いですよね。
敏恵らは”醜い”だけで苛めているようですが、絢子はそうでもなさそう。
何か別の考えがあって、ハナを苛めたのでは…と思ってしまいます。早くこの謎が分かると良いのですが…。

一方で、ハナの”恐怖(!?)の復讐”にはゾッとしました。
いや、愛する家族を殺されたら当然だろうなと思います。
ですが、スミ子辺りで「ちょっとやり過ぎじゃ?」と感じました。
復讐する為、関係ない人間(中川)を使って、スミ子を恨ませることで仕返しさせたり。挙げ句の果てに、不慮の事故(ハナのせいでもある)で亡くなってしまいましたし…。

復讐は復讐を生むような気がします。
ラストまで目が離せない作品です!

美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女はこんな方におすすめな作品!必見

復讐劇が大好き、またはエロ・グロがあっても大丈夫!な方にオススメです。

「醜い女が美女に整形し、復讐をする」というテーマを掲げた作品は他にもあると思います。
ですが、「美醜の大地」は違います。
今まで似たような作品を読んできましたが、一番面白いです。まず画力が素晴らしいですし、ストーリーもページをめくるたび引き込まれていきます。
シリアスなシーンがほとんどですが、たまにほんわかなシーンもありますよ。そして、何と言っても作者さんが描く美女が本当に美しいです(個人的に扉絵の菜穂子が好き)。

ただ、一部エロいシーンやグロ(暴力)もあるので、それが苦手な方にはちょっとキツイかも…。
私もハナを苛めるシーン(ミミズを乗せた弁当)とか、読んでいて「うっ!」ときてしまいました。
人によっては思わず目を背けたくなるかもですが…そこを乗り越えられれば大丈夫!

一度読んだら「続きを早く読みたい!」と思うこと間違いなしですよ。

美醜の大地?復讐のために顔を捨てた女

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