タイトル | 岡崎に捧ぐ |
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原作・漫画 | 山本さほ |
出版社 | 小学館 |
1990年代。
当時小学四年生だった
作者・山本さほは
ちょっと変わった
同級生・岡崎さんに出会う。
最初は岡崎さんのことが
怖くて仲良くできなかった。
ところがある出来事を機に
さほは岡崎さんと遊び
距離を縮めていくーー
これはさほと彼女の物語。
岡崎に捧ぐのあらすじ紹介
小学四年生の頃
横浜に引っ越してきた
主人公・山本さほ(作者)。
転校初日はとても緊張したが
みんなと打ち解けるのに
時間はかからなかった。
しかし一人だけ
仲良くできない子がいた。
”岡崎さん”だ。
さほは彼女のことが
とにかく怖かった。
そんなある日
クラスメイトから
遊びに誘われたさほ。
「人生ゲーム」をする
ということでワクワク
しながら行くと…
岡崎さんも来ていた。
さほは気まずいと思いつつ
一緒に「人生ゲーム」を
楽しもうとするが
遊びに誘ったクラスメイトが
ピアノの練習があるので
帰ってほしいと言う。
こうして思わぬ出来事から
さほは岡崎さんと二人に。
お互い言葉を交わすことなく
ただ気まずい空気が流れる…。
岡崎に捧ぐのネタバレと今後の展開は?
(ヤバイ、これは
なんとかしなければ…)
当時は子供ながらに
そう思いました。
そこで考えたさほは
見たいテレビがあるから
帰ろうかなと言ってみます。
するとその時…
「うち来る?」
「え!?」
岡崎さんが口を開きました。
しかも突然の”うち来る?”。
さほは何故か断れず
急遽岡崎さんの家へ
遊びに行くことに…。
狭い畑の道を抜けて
ガタガタの坂道の横に
彼女の家はありました。
何もかもボロボロで
”お化け屋敷”と思うさほ。
扉を開ければ真っ暗で
岡崎さんが電気を点けると
室内はゴミだらけでした。
さほはその汚さに驚きますが
岡崎さんからすれば普通で
特に気にしていません。
「こっちで遊ぼ」
「う、うん」
その時岡崎さんの父親が
パンツ一丁で現れました。
岡崎さん曰く父親は休職中で
平日も家にいるそうです。
父親は無口ですが優しく
害のない人でした。
岡崎さんが案内した部屋も
やはりゴミだらけです。
ところがさほは
岡崎さんが持っている
ゲームにはしゃぎます。
「スーパーファミコンだ!
マリオペイントがある!!」
「スーパーマリオもあるよ」
大好きなゲームを前に
目を輝かせるさほですが…。
岡崎に捧ぐの読んでみた感想・評価
世代は違うのに何故か
懐かしさを感じました。
さほと岡崎さんに
すごく癒される…。
とにかく面白かったです!
ちょっとダークな部分
(岡崎さんの家庭環境)は
かなり衝撃を受けました。
作中の岡崎さん家族は
コミカルに描かれていますが
無職の父親といい
アル中(?)の母親といい
不登校で荒れた妹といい…
完全な家庭崩壊ですよね。
岡崎さんと妹さんは
あんな家庭環境の中で
よく生きてこれたなぁ。
今の時代だったら
大問題ですよ…。
岡崎さんだけでなく
個性的なクラスメイトの
エピソードも衝撃の連続!
ドン引きあり・笑いありで
最後まで楽しめました。
”新しい世代の
『ちびまる子ちゃん』”
と紹介されていましたが
その通りだと思います。
可愛らしい絵柄といい
惹きこまれる語りといい
山本さほさんは
”第二のさくらももこ”
のようで素晴らしいです。
タイトルがタイトルなだけに
もしや岡崎さんは…!?
と不安になりましたが
現在は結婚されており
元気そうで安心しました。
子供の頃の関係が
大人になっても変わらず
続いているなんて素敵…。
私は二人のような
親友が全くいないので
とても羨ましいです!
岡崎に捧ぐはこんな方におすすめな作品!必見
懐かしい気持ちになる
作品を読んでみたい…。
そんな方には
「岡崎に捧ぐ」を推します!
本作は実話を基に
さほ(作者)と岡崎さんの
物語を描いたエッセイです。
舞台は今から約20年前
(1990年代)のとある町。
当時小学四年生の
主人公・山本さほが
岩手からはるばる
横浜へ引っ越してきて
岡崎さんに出会います。
冒頭の岡崎さんは
無口で無愛想ですが
さほと仲良くなることで
明るくなっていきます。
わんぱくなさほと
変わり者の岡崎さんの
やり取りは面白いです!
何より絵柄が可愛いので
とても癒されます…。
本作の見どころは
笑えるエピソードや
人気を博したゲームたち。
同世代の方ならきっと
懐かしくなりますよ。
中でも番外編(1巻)の
”小学生あるある”!
男子がよく使っていた
謎のバリアや「何時何分
何秒地球が~…」など…
どれも”あるある”で
笑うこと間違いなしです。
そして当時の
人気ゲームといえば
スーパーファミコン!
あのたまごっちも
社会現象を起こすほど
人気がありましたよね。
作中ではさほと岡崎さんが
たまごっちを手に入れよう
とするエピソードがあります。
こちらも笑えるので必見です!